医療法人愛仁会 高槻病院

症状

じんましん

突然、激しい痒みを伴った、蚊にかまれたような皮膚の盛り上がりが全身にできて、引っ掻いていると地図のように拡がってきます。数時間で跡形もなく消えて、また別のところにできたりするのが特徴です。痒み止めのお薬を飲んで治療を行いつつ原因を見つけていきます。

水虫

水虫には、足指の間の皮がめくれたり白くふやける趾間型、土踏まずや足の縁に小さな水ぶくれができる小水疱型、足底特にかかとの部分の角質が厚くなる角質増殖型の3つのタイプがあります。痒みを伴わない場合もありますので注意して下さい。また、足にできたからといって水虫とは限りません。汗疱といって汗がたまった状態でもよく似た症状となります。一度皮膚科を受診して下さい。皮膚の一部を顕微鏡でみることによって、その場で診断します。

フケ症

フケは頭皮の古くなった角質がはがれ落ちたもので、フケの量が増えてかゆみを伴ってきたものをフケ症と言います。フケ症の多くは脂漏性湿疹で、最近ではカビの関与も指摘されています。適切な治療と頭皮ケアが必要です。

ウオノメ・タコ・イボ

手の指や足の裏にマメのような固いものができた時、すべてウオノメ・タコと思われがちです。しかし、多発している場合、お子様に生じた場合、また、荷重のかからない部位に生じた場合などはイボの可能性が強いと思います。イボはウイルス感染症でウオノメ・タコと治療法が全く異なります。まぎらわしい時は、皮膚科を受診して下さい。

帯状疱疹(帯状ヘルペス)

体の片側に小さな水疱がかたまってみられ、かなり強い神経痛を伴っていれば、帯状疱疹の可能性が高いと思います。胸~背部、顔面、腹~腰部に好発します。水疱がはっきりしてくるまでの間、診断がつかずに他の科を受診するケースもあります。治療は抗ウイルス薬が中心ですが、重症の方は入院していただいて点滴加療をする場合もあります。

ホクロ

日本人の10人に1人は足の裏にホクロがあるといわれています。確率から言えばあなたのホクロもたぶん通常のホクロ(母斑細胞性母斑)だと思います。ただ、その中にごくまれにホクロのガン(悪性黒色腫)の初期が存在することも事実です。今までは、ホクロの大きさ・形状・色調・増殖速度などから判断し、必要あれば切除して確認していました。最近ではダーモスコピーという検査で、通常のホクロか悪性黒色腫の初期かある程度ふるい分けができるようになりました。この検査は皮膚表面にゼリーを塗って反射を抑え、拡大鏡で腫瘍やホクロを10~30倍に拡大して観察する検査です。今まで手術の摘出標本で初めて確認できたことを、術前にある程度予想できるようになりました。当科でも、ほくろ・悪性黒色腫・基底細胞癌などの術前診断の際に使用しています。心配な方はぜひ当科を受診して下さい。

アザ

一口にアザといっても、赤いもの、茶色いもの、青黒色のものなど様々です。ホクロ(母斑細胞性母斑)・血管腫・太田母斑などが主体と思いますが、自然に消えるもの、レーザーが必要なもの、放っておいてはいけないものなど、疾患によって対処が異なってきます。まずは皮膚科医にご相談下さい。

脱毛

円形脱毛症・男性型脱毛症(AGA)など頭髪のことでお悩みの方は多いと思います。頭髪の異常に関してはまず皮膚科を受診して下さい。

爪白癬・巻き爪

爪が白く濁って厚くなってくるものの多くは爪の水虫(爪白癬)と思います。また、爪が巻き込んで痛い場合、巻き爪(陥入爪)と思われます。ともに当科で治療可能です。最近では爪の水虫によく効く飲み薬がありますので,3~6ヶ月の内服で約8割の方が治るようになりました。まれに肝機能障害などが起こることがありますので、定期的に採血をして肝臓の機能などをチェックする必要があります。爪は皮膚の角質層が変化したものです。爪の異常は皮膚の異常。まずは皮膚科を受診して下さい。

検査

アレルギーの検査

アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎・蕁麻疹・薬疹などに対して、必要な場合にはIgE(RAST)などの血液検査や、パッチテスト、スクラッチテスト、プリックテスト、皮内テストなどアレルギー検査を適宜行っています。また、金属アレルギーが疑われる患者さまに対しては金属パッチテストを行っています。

皮膚生検:組織検査

診断の難しい疾患、治療に抵抗する疾患などについて、必要であれば皮膚生検(皮膚の一部を少しとって調べる)を行って組織検査による正確な診断を心がけています。また、手術で摘出した皮膚腫瘍は全例組織検査を行って、良性・悪性をチェックしています。

光線過敏の検査

紫外線照射装置を用いて、光線過敏の有無について検査が出来ます。

治療

紫外線治療

乾癬・掌蹠膿疱症・白斑・脱毛症・アトピー性皮膚炎などに対してPUVA療法・ナローバンドUVB療法などの紫外線治療を行っています。

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の増悪因子は患者さま1人1人によって異なります。徹底したスキンケアを指導しつつ、患者さまの増悪因子を可能な限り見つけ出し、その方にあった治療法を一緒に見つけていきます。重症の成人型アトピー性皮膚炎でステロイド外用薬の使用が困難な患者さまには、ステロイドを使わない治療も行っていますが入院治療が原則になります。紫外線療法など他の治療を併用しながら根気強く治療してゆきます。必要に応じて免疫抑制剤軟膏(プロトピック軟膏)も使用します。アトピー性皮膚炎のスキンケアを正しく理解してもらえるよう、パンフレット(ご希望の方は、診察時にお申し出下さい。)を作成して配布しています。

抜け毛・薄毛の治療

男性型脱毛症(AGA)であれば、当科でもプロペシアという飲み薬も処方出来ます。保険が利かないお薬ですので、診察料も含めてすべて自費(費用はお問い合わせください)となります。

皮膚科の入院治療

6階東病棟(消化器外科・泌尿器科・形成外科・皮膚科)に入院ベットがあり、常時5~10人の患者さまが入院されています。重症のアトピー性皮膚炎、重症の薬疹・中毒疹、熱発を伴った細菌感染症(蜂窩織炎など)、ウイルス感染症(成人の水ぼうそう・帯状疱疹など)、自己免疫性水疱症、術後の安静が必要な手術患者さま、外来での治療が困難な患者さまなど適宜入院していただいています。お子様の入院は、可能な限り4階の小児センターに入院していただけるようにしています。

シミ・ソバカス・ニキビの治療

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皮膚科の手術療法

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レーザー治療

当科には皮膚のレーザー設備がありません。診察をしてレーザーの適応と思われた場合には、信頼のおける形成外科を紹介しています。

ピアス

ピアスをあけるなど、病気に関係のない美容のみを目的とした処置・手術などは原則として行っていません。

巻き爪(陥入爪)

はじめに

皮膚科外来でみられる爪の異常において、陥入爪は爪白癬に次いで多くみられる疾患です。その治療法は取り扱う科、施設によってまちまちで統一されたものはありません。当科における陥入爪の治療について簡単に紹介させていただきます。

陥入爪とは

爪が皮膚にくい込んで痛みを起こす病気で、靴などのよく当たる足の親指によくおこります。ひどくなるとくい込んだ部分の皮膚が化膿したり、赤く盛り上がってきたりして歩きにくくなる方もおられます。原因としては、狭い靴、ハイヒール、肥満、運動、深爪など不適切な爪切りなどがあげられています。

陥入爪の治療

初期治療として、くい込んだ部分の爪を切ったり抜いたりすることもあります。疼痛などの自覚症状は速やかにおさまりますが、爪が伸びてくると再発することがほとんどです。根治的な治療法として、くい込んでいる爪と皮膚、さらに爪母(爪を作る部分)を手術的に取ってしまう方法が一般的でした。しかし、時に再発がみられたり、術後の疼痛による歩行困難など患者さまの苦痛も少なくありませんでした。当科では比較的簡便で効果のある、人工爪法、フェノール法、ワイヤー法の3つの方法を主に行っています。

人工爪法

軽症例は人工爪による治療を行っています。爪の下にプラスチックフィルムを挿入してくい込んでいる部分を浮かせて、その爪にアクリル樹脂による人工の爪をつけるだけの簡単な治療です。このアクリル樹脂は義歯などの歯科材料と基本的に同じもので、一般のネイルサロンなどで付け爪セットとして販売しているものでも使用出来ます。材料であるアクリルパウダーとアクリル液の両者と混合することにより常温で短時間に重合硬化します。1~2ヶ月たって、人工爪と一体化した本来の爪が、くい込んでいた部分よりも先に来てしまえば治るわけです。この方法は、治療直後から疼痛が軽減し靴をはいて帰院出来ますし、入浴も可能です。また人工爪がはずれても繰り返し施行することが出来ます。

フェノール法

爪の変形やくい込みが強くてなかなかフィルムが挿入できない重症例には、液体フェノールの強い蛋白凝固作用を利用した治療を行います。これは、くい込んでいる部分を部分抜爪し、爪母(爪を作る部分)を化学薬品である液体フェノールを用いて腐食させ、くい込んでいた部分の爪が二度と再生しないようにする方法です。術後の出血・疼痛も少なく入院も必要ありません。

ワイヤー法

前から見て爪が皮膚をはさむように彎曲している場合(はさみ爪)に用います。爪の2箇所に穴を開け、そこに超弾性ワイヤーを通して、ワイヤーの復元力を利用して彎曲を矯正します。

おわりに

写真や図を見ないとイメージがわかないかもしれません。診察時には実際の写真を見ていただいて具体的に説明します。人工爪法・ワイヤー法は可能な限り診察時に、フェノール法は診察時に予約をとって後日行います。お気軽にご相談下さい。

シミ、ソバカス、にきび、ハイドロキノン軟膏

ハイドロキノン軟膏は、表皮色素細胞のメラニン形成の抑制作用が強く、特に肝斑(シミ)や雀卵斑(ソバカス)、老人性色素斑などの難治性の色素沈着症に効果があることが知られています。かつては、日本でも医薬品として使用されていましたが、無秩序な使用や副作用に対する懸念から、現在は厚生労働省の認可がおりておりません。したがって当院では、使用上の注意や副作用について十分な説明を行った後、自費診療(費用はお問い合わせください)として自家製造したハイドロキノン軟膏をお渡ししています。まず、一般外来を受診していただいて、適応があれば、月曜午後の美容外来の予約をとって、そこでお渡しします。

頑固なニキビに対しては

通常の治療に抵抗するにきびに対して、グリコール酸を使ったケミカルピーリングを行っています。まず一般外来で治療を行い、適応があれば月曜午後の美容外来の予約をとってそこでで行います。自費診療(費用はお問い合わせください)になります。

ホクロ、皮膚腫瘍、植皮、などの手術療法

ホクロ・皮膚腫瘍の切除など形成的な小手術も行っています。形成的縫合法のトレーニングを受けた皮膚科医が手術を行います。シンプルな手術ですが、一本の手術創が限りなく美しい線になるよう常に心がけています。皮膚がんで大きく切除したあとの皮膚欠損などに対して植皮術も行っています。
ホクロ・良性腫瘍の切除など小手術に対しては日帰り手術が原則です。術後の安静が必要な場合、植皮術などは入院が必要です。局所麻酔による小手術の場合は、翌日一度受診していただき出血などの有無をチェックして、問題がなければ抜糸の日まで受診していただかなくても結構です。

手術までの流れですが、まず通常の外来を受診していただき、手術が必要な場合はその際に予約をとり、術前の検査、術式などの説明などを行います。そして、予約の日に改めて来ていただき手術を行います。(皮膚科の手術日は火曜・水曜・木曜の午後です。)
※ホクロの切除など形成的に手術を行いますが、保険がきかないということはありません。

当科では、皮膚・爪・頭髪に生じたあらゆる異常の診察を行います。
「アトピー性皮膚炎、脂漏性湿疹、かぶれ、じんましん、にきび、水虫、とびひ、蜂窩織炎、イボ、ヘルペス、薬疹、光線過敏症、シミ、ソバカス、ウオノメ、タコ、ホクロ、あざ、やけど、床ずれ、乾癬、白斑、脱毛症、わきが、多汗症、爪の異常」以上が比較的多い疾患です。皮膚のことで何か心配なことがあれば、まず皮膚科にご相談下さい。

診療体制

診療日

 
午前 瀬戸
大桑
担当医
(初診のみ9:30~)
(受付11:00まで)
菊澤
大桑
瀬戸
菊澤
瀬戸
担当医
午後 美容
(完全予約)
アレルギー
(完全予約)
手術
紫外線
(完全予約)
手術
手術 検査

午前診  9:00~12:00
午後診  完全予約制となります。
火曜日午前は初診のみで9:30~11:00
美容、アレルギー、手術は一度一般外来を受診し、その後振り分けられます。

スタッフ

医師名 職名 資格
瀬戸医師 瀬戸 英伸 主任部長 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本皮膚科学会認定専門医研修施設指導医
菊澤 亜夕子 医員 日本皮膚科学会専門医
大桑 槙子 専攻医  

治療実績

< 実績内訳 >
入院疾患名 2015年度 2016年度 2017年度
湿疹・皮膚炎 0 0 0
蕁麻疹など 0 0 0
皮膚潰瘍・褥瘡・足壊疽 1 9 10
中毒疹・薬疹 10 10 12
細菌感染症 31 31 38
ウイルス感染症 34 18 29
皮膚良性腫瘍 10 11 22
皮膚悪性腫瘍 9 14 10
天疱瘡・類天疱瘡 1 8 3
血管炎 4 2 2
その他 2 4 3
合計 102 107 129
術式 2015年度 2016年度 2017年度
良性腫瘍摘出術 245 208 207
悪性腫瘍摘出術 20 40 26
皮膚生検術 92 118 72
有茎皮弁作成術 8 3 2
遊離植皮術 3 9 4
デブリードメント 4 8 7
フェノール法(陥入爪) 4 7 13
足趾切断 0 2 0
その他 0 0 0
合計 376 395 331

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