産科の診療詳細については、「総合周産期母子医療センター」をご覧ください。
39床の産科病棟と6床の母体胎児集中治療室(MFICU)を有し、NICUとともに総合周産期母子医療センターとして、大阪北部の周産期医療における基幹病院として活動しています。年間1400~1500件になる分娩の内訳は、通常の分娩からハイリスク症例まで多岐におよび、あらゆる産科症例に対応できる体制になっています。
当産科は大阪産婦人科医療相互援助システム(OGCS)の基幹病院として北大阪を中心に緊急母体搬送を年間約200件受け入れ、産婦人科救急に対し可能な限り積極的に対応しています。大阪府だけではなく、京都府や奈良県、滋賀県からの緊急搬送依頼を可能な限り受け入れています。
また、平成18年度より日本周産期・新生児医学会より周産期専門医(母体・胎児専門医)の研修施設に認定されました。
ハイリスクの症例だけではなく、通常の分娩も予約制限をすることなく受け入れており、当院での分娩御希望の方はいつでも安心して来ていただけるようになっています。当院では妊娠中から退院までスタッフ全員がすべてのお母様方に対し母乳育児支援を積極的に行っています。その一環として完全母子同室、カンガルーケアを積極的に取り入れています。帝王切開例でも可能であれば術中よりカンガルーケアを行っています。さらに当院退院後も母乳育児支援ができるように、助産師による母乳外来を開設しています。現在はBaby friendly Hospital(BFH)の申請が認められることを目標に取り組んでいます。
当院での分娩のスタンスは、基本的には、できるだけ自然に陣痛がくるのを待ち、自然に近い分娩を目指しています。浣腸は行いませんし、会陰切開は医療上必要な場合のみに限り行っています。陣痛室では24時間家族の面会ができますし、御主人の分娩室での立ち会いやビデオ・写真撮影が可能です。(ただし、母児同室を行っている産科病棟では、赤ちゃんへの感染防御の目的で面会制限を設けています。詳しくは産科病棟にお問い合わせ下さい。)分娩の際には、途中で帝王切開に切り替えた方がよい場合や陣痛促進剤を使用するケースがあり、イメージしていた分娩と異なることがたびたび起きますが、どのような状況においても、本人や御家族が納得いくまで状況の説明し、満足いただける分娩を目指しています。このように、私たちは単に快適な施設を提供し、診療成績の向上を図るためだけではなく、急速に進行しつつある少子化現象と高齢化社会を生きていく新しい子供たちが、素晴らしい愛に満ちた母子関係から育っていくことを信じて、妊婦さんやその家族が妊娠、出産、育児を通じてともに協力してゆけるセンターにしたいと、職員一同、心を一つにして邁進しています。
臨床研修医のページをご覧下さい。
当院で妊婦健診をご希望の方の診察予約を妊婦健診ご予約フォームから受け付けさせていただきます。
医師名・専門分野 | 職名 | 資格 |
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![]() 産婦人科(周産期) |
総合周産期母子 医療センター長・ 産婦人科主任部長 |
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医 日本周産期・新生児医学会 周産期専門医・代表指導医(母体・胎児) 日本女性医学学会 女性ヘルスケア暫定指導医 母体保護法指定医 新生児蘇生法『専門』コースインストラクター ALSO認定インストラクター |
![]() 婦人科腫瘍 |
主任部長 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医・指導医 日本臨床細胞学会 細胞診専門医・教育研修指導医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 母体保護法指定医 臨床検査管理医 |
![]() 産婦人科手術学 周産期医学 生殖内分泌学 |
名誉総合周産期 母子医療センター長・ 産婦人科部長) |
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医 医学博士 |
加藤 大樹 周産期 婦人科内視鏡 |
医長 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児) 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 母体保護法指定医 新生児蘇生法『専門』コースインストラクター |
徳田 妃里 産婦人科(周産期) |
医長 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 母体保護法指定医 |
柴田 貴司 産婦人科(周産期) |
医長 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医 日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児) 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 日本臨床細胞学会 細胞診専門医・教育研修指導医 母体保護法指定医 |
舟田 里奈 | 医長 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 母体保護法指定医師 |
細野 佐代子 産婦人科 |
医員 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 母体保護法指定医 |
小寺 知揮 産婦人科 |
医員 | 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 母体保護法指定医 |
西川 茂樹 産婦人科 |
医員 | |
飯塚 徳昭 産婦人科 |
医員 | 日本産婦人科学会 産婦人科専門医 |
菅田 佳奈 産婦人科 |
医員 | 日本産婦人科学会 産婦人科専門医 |
福岡 泰教 産婦人科 |
専攻医 | |
北 采加 | 専攻医 |
すべての担当医は産科だけではなく婦人科の診察を担当しています。
各担当医の診療日は診療体制をご覧下さい。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 一般妊娠 紹介初診 ハイリスク妊娠 当日初診 |
一般妊娠 一般妊娠 ハイリスク妊娠 当日初診 |
一般妊娠 紹介初診 ハイリスク妊娠 骨盤臓器脱 当日初診 |
一般妊娠 一般妊娠 ハイリスク妊娠 当日初診 |
一般妊娠 紹介初診 ハイリスク妊娠 腫瘍 当日初診 |
午後 | 一般妊娠 ハイリスク妊娠 エコー外来 産後健診 |
一般妊娠 一般妊娠 ハイリスク妊娠 コルポスコピー 産後健診 腫瘍 |
一般妊娠 ハイリスク妊娠 帝切健診 産後健診 |
一般妊娠 一般妊娠 ハイリスク妊娠 産後健診 腹腔鏡・内膜症 |
一般妊娠 一般妊娠 ハイリスク妊娠 産後健診 |
午後は完全予約制となります。
午前診 9:00~12:00
午後診 13:30~17:00
※産婦人科の外来診療は月曜日〜金曜日の初診枠を除き完全予約制となっています。
(初診とは当院の産婦人科外来を一度も受診したことのない方、今までに当科を受診したことはあるが以前とは別の症状がある方、前回の診察から3ヶ月以上間が空いている方が対象です。)
※市の子宮癌検診は予約制となりますので事前に産婦人科外来にてご予約します。(tel可)
※当院で妊婦健診をご希望の方の診察予約をホームページ上から受け付けさせていただきます。
ご自身で妊娠検査薬判定を行い陽性が出た方、または別の医療機関で妊娠の確認をされた方が御利用いただけます。月曜から金曜日の診察時間内にご受診いただけます。
ご予約決定の日時は産婦人科外来より電話でご連絡させていただきます。
2016年 | 2017年 | 2018年 | |
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分娩件数(母の数,死産を含む) | 1,283 | 1,214 | 1,247 |
帝王切開数 | 408 | 380 | 408 |
(帝王切開率) | 31.8% | 31.3% | 32.7% |
緊急帝王切開 | 206 | 178 | 187 |
腹膜外帝王切開 | 89 | 88 | 58 |
子宮底部横切開 | 29 | 21 | 18 |
妊娠子宮全摘数(産褥期を含む) | 6 | 3 | 10 |
子宮頸管縫縮術数 | 63 | 71 | 66 |
緊急母体搬送数 | 208 | 247 | 238 |
Back transfer症例数 | 80 | 82 | 80 |
MFICU加算症例 | 395 | 352 | 346 |
ハイリスク妊娠管理加算例 | 173 | 202 | 232 |
ハイリスク分娩管理加算例 | 312 | 251 | 303 |
妊娠28週未満の早産 | 27 | 25 | 18 |
胎児異常 | 37 | 28 | 39 |
子宮内胎児発育遅延(FGR) | 78 | 53 | 42 |
多胎 | 56 | 54 | 62 |
切迫早産 | 162 | 240 | 252 |
前置胎盤 | 27 | 20 | 18 |
常位胎盤早期剥離 | 6 | 7 | 9 |
妊娠高血圧症候群 | 71 | 64 | 74 |
糖尿病合併妊娠(妊娠糖尿病含む) | 73 | 76 | 90 |
(当院分娩症例のみ)
2016年 | 2017年 | 2018年 | |
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合併症妊娠 | 48 | 46 | 54 |
妊娠高血圧症候群 | 60 | 40 | 40 |
多胎妊娠 | 27 | 18 | 33 |
胎盤位置異常 | 21 | 6 | 6 |
切迫流早産 | 213 | 225 | 199 |
胎児発育遅延や胎児奇形などの胎児異常を伴うもの | 26 | 17 | 14 |
合計 | 395 | 352 | 346 |