医療法人愛仁会 高槻病院

こんな症状

血尿

読んで字のごとく尿に血が混じることを「血尿」といいます。血尿には、目で見てわかる「肉眼的血尿」と目で見てもわからない「顕微鏡的血尿」があります。「肉眼的血尿」の場合は、何らかの治療を要する病気がみつかる確率が高いので、すぐに泌尿器科を受診して下さい。あえてこんなことを言わなくても、実際、びっくりしてすぐに泌尿器科を受診される方が多いです。「顕微鏡的血尿」は、健診や人間ドックで指摘される場合が大半です。泌尿器科(専門医)を受診するように言われても、症状がないので放置される方も多いのではないでしょうか?たしかに「顕微鏡的血尿」の場合は、「肉眼的血尿」と違い、治療を要する病気(放っておいてはいけない病気)がみつかる確率は低いですが、なかには重大な病気が見つかる場合があります。(数%程度)。この場合は通常、早期発見、早期治療となります。何も症状がないのに病院を受診することは大変面倒なこととは思いますが、せっかく体が異常を示してくれたのですから、きちんと調べておきましょう。

尿がちかい(頻尿)

排尿の間隔が短くなることを「頻尿」といいます。「さっきおしっこにいったのにまたいきたくなる」といった状態です。急に起こった場合は急性膀胱炎が最も疑われます。その他にも、前立腺肥大症、神経因性膀胱、膀胱炎などいろいろな病気の可能性があります。女性の場合は更年期障害のひとつの症状の場合もあります。

残尿感

「排尿したのに全部がでた気がしない、尿が残ったかんじがする」といった状態を「残尿感」といいます。「残尿感」を感じる時には、実際に尿が残っている(残尿がある)場合と残っていない場合があります。いずれにせよ「残尿感」の原因を探る必要があります。男性で多いのが前立腺肥大症ですが、膀胱炎などが原因の場合もあります。

尿がでない、でにくい

「尿がでない、でにくい」ということばには、2つの意味合いがあります。ひとつは、尿が勢いよくでない場合です。膀胱にたまった尿がうまく出せないため、人と比べて排尿に時間がかかったり、尿が残り(残尿)、下腹部が張ってつらい思いをします。男性の原因として多いのが前立腺肥大症です。もうひとつは、尿量が少ない場合です。この場合は通常、体にむくみが出ます。腎臓病や心臓病(心不全)などが疑われます。腎臓病は、当院では腎臓内科の担当ですので、腎臓内科を受診して下さい。

尿がもれる(尿失禁)

ひとえに尿がもれるといっても、いろいろな状態があります。たとえば、咳をしたときや重いものを持ったときなど、腹圧がかかったときに尿がもれる腹圧性尿失禁、尿意を感じたときにトイレまでもたない(まったがない)切迫性尿失禁、残尿があり常に尿がたらたらともれる溢流性尿失禁などです。女性は、男性に比べて、尿道が短いこと、分娩を経験されることなどにより、腹圧性尿失禁を認める率が高くなります。日常生活に不便を感じるかたは、「はずかしい」と考えずにお気軽に泌尿器科を受診して下さい。

排尿痛

排尿時に痛みを感じる場合は、大半が、急性膀胱炎、急性尿道炎、急性前立腺炎などの急性炎症が原因です。時に膀胱結石などが原因の場合もあります。

腰背部痛

急に腰背部が痛くなった場合、尿管結石が疑われます。通常、「左側が痛い」「右側が痛い」といった様に、明らかに左右差があります。発熱を伴う場合は急性腎孟賢炎が疑われます。

陰嚢部痛

陰嚢部が痛くなった場合、最も重要なのは精索捻転です。その他には、精巣上体炎などの可能性があります。「はずかしい」と考えずに早く泌尿器科を受診して下さい。

検査

検尿検査

泌尿器科に受診されたときに必ず行う検査が検尿検査です。顕微鏡的血尿の有無、感染の有無(白血球、細菌の有無)などを調べます。尿中に白血球や細菌を認めた場合は、膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路の感染症と診断します。

血液検査

全身状態のチェックに加えて、癌のマーカーなどの検査を行います。男性で最も多く行われるのが、前立腺癌のマーカー検査(前立腺特異抗原)です。

直腸診

泌尿器科では、前立腺の病気が疑われる場合に、肛門から指を挿入して前立腺の診察を行います。診察時に多少の不快感を伴いますが、簡単にできる重要な検査ですので、我慢して下さい。前立腺の大きさを調べて前立腺肥大症の有無やその程度をみます。前立腺の表面がでこぼこしている場合や前立腺が硬い場合は前立腺癌を疑います。前立腺を指で触ったときに強い痛みを感じる場合は、前立腺炎が疑われます。

超音波検査

腹部の超音波検査で腎臓や膀胱を観察します。簡単にできて全く痛みの伴わない検査です。腎臓癌、腎結石、水腎症などの有無を観察します。膀胱結石やある程度以上の大きさの膀胱癌が発見できることもあります。
経直腸的超音波検査(細い棒状の検査機械を肛門から挿入して行う検査)は、直腸診と同様に、前立腺肥大症や前立腺癌の診断目的に行います。

経静脈性腎盂造影検査(IVP)

泌尿器科で最もよく行われるレントゲン検査です。造影剤を手の静脈から注射してレントゲン撮影を行います。通常、注射後5分ごとに15分まで撮影を行います。単純なレントゲン撮影では、腎臓や尿路はうつりませんので、造影剤を注射することにより、腎臓、尿管、膀胱をうつしだして、病気の診断を行います。

膀胱造影検査

尿道から細いカテーテルを膀胱まで挿入し、そこから造影剤を膀胱内に注入してレントゲン撮影を行います。膀胱や尿道の形の異常を診断します。膀胱尿管逆流症の診断にも用います。

膀胱鏡検査

尿道から膀胱内まで内視鏡を挿入して、膀胱内の異常を観察します。検査時間は5分ほどです。主に膀胱癌の診断に用います。女性にとってはさほどつらい検査ではありませんが、男性は尿道が長い分女性に比べて苦痛を伴います。しかし、正確な膀胱癌の診断には絶対に欠かせない検査です。

膀胱尿道機能検査

尿道から細いカテーテルを膀胱まで挿入し、特殊な機械につなげて、圧力を測定しながら、膀胱内に炭酸ガスや水を注入していきます。膀胱の大きさや柔らかさを検査し、膀胱の機能を評価します。神経因性膀胱などの膀胱尿道機能の異常を診断します。

疾患

  治療
腎癌
  • 外科的治療(手術)=根治的腎摘出術
腎盂癌
  • 外科的治療(手術)=根治的腎尿管全摘除術
  • 化学療法(抗癌剤による治療)
尿管癌
  • 外科的治療(手術)=根治的腎尿管全摘除術
  • 化学療法(抗癌剤による治療)
膀胱癌
  • 外科的治療(手術)
    ○経尿道的膀胱腫瘍切除術(内視鏡治療)
    ○根治的膀胱全摘除術
    *新膀胱造設術(大腸利用、小腸利用)
    *尿路変向術
    ◎尿管皮膚瘻
    ◎回腸導管
  • 化学療法(抗癌剤による治療)
  • 放射線治療
前立腺癌
  • 外科的治療(手術)=根治的前立腺全摘除術
  • 内分泌療法
  • 放射線治療
精巣癌
  • 外科的治療(手術)=高位精巣摘除術
  • 化学療法(抗癌剤による治療)
  • 放射線治療
陰茎癌
  • 外科的治療(手術)=陰茎切除術
  • 化学療法(抗癌剤による治療)
  • 放射線治療

前立腺肥大症

  • 薬物療法(内服薬による治療)
  • 外科的治療
    ○内視鏡的切除術

神経因性膀胱

  • 薬物療法
  • 間欠的自己導尿法(指導)

尿失禁

  治療
腎結石
尿管結石
膀胱結石
尿道結石
  • 保存的治療
    ○自然排石期待
    ○結石融解療法(特殊な成分[尿酸、シスチンなど]の結石)
  • 外科的治療
    ○体外衝撃波による結石破砕(他院へ紹介します)
    ○内視鏡的結石除去術

腎・尿路、生殖器感染症

  治療
腎盂腎炎
膿腎症
膀胱炎(細菌性)
特殊な膀胱炎
(ウィルス性膀胱炎、
アレルギー性膀胱炎、
間質性膀胱炎)
尿道炎
(一般細菌、
性行為感染症
[淋菌性、クラミジア性])
前立腺炎
精巣上体炎
精巣炎
亀頭包皮炎
  • 単純性感染症:抗生剤の投与
  • 複雑性感染症
    (他に根本的な原因[基礎疾患]がある場合)
    :抗生剤の投与+基礎疾患
    (先天性奇形、尿路結石、前立腺肥大症など)の精査、治療

尿路の狭窄(後天性)

  治療
尿管狭窄 内視鏡的治療
○内視鏡的切開術(ナイフ、レーザー)
○バルーン拡張術

嚢胞性疾患

  治療
腎嚢胞
精嚢腺嚢胞
  • 保存的治療(定期検査による経過観察)
  • 外科的治療(症状のある場合)
    ○エコーガイド下経皮的窄刺固定術(ミノマイシン)

その他の泌尿器科疾患

  治療
膀胱憩室 経尿道的(内視鏡的)膀胱憩室切除術
尿道脱、尿道カルンケル 根治手術(切除術)
精索静脈瘤 根治手術(内精血管高位結紮術)

外傷

  • 腎外傷
  • 尿管損傷(部分損傷、完全断裂)
  • 膀胱損傷(膀胱破裂)
  • 尿道損傷(部分損傷、完全断裂)
  • 陰茎外傷(陰茎折症)
  • 精巣外傷(精巣破裂)

急性陰嚢症

  治療
精索(精巣)捻転
精巣(精巣上体)垂捻転
精巣上体炎
精巣(精巣上体)垂捻転、精巣上体炎については、検査(エコーなど)にて確定診断できれば(精索捻転が否定できれば)、保存的治療が可能

小児泌尿器科疾患

  治療
包茎(真性包茎)、嵌頓包茎
停留精巣
陰嚢水腫
夜尿症
昼間遺尿症(尿失禁)
頻尿症
薬物療法(内服薬による治療)

自費治療

<ED(勃起障害)=バイアグラ投与>

初診時:約12,000円程度(=初診料+採血検査料+心電図+胸部レントゲン撮影)
再診時:約5,000円(=再診料+バイアグラ3錠処方)

泌尿器科とは、尿路、男性生殖器を専門としている科です。
診察の対象となる臓器は、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺、精巣、精巣上体、陰茎などです。もっと詳しくお知りになりたい方は、「こんなときは泌尿器科」をのぞいてみてください!

診療体制

診療日

 
午前 右梅
谷口(10:00~)
受付11:00まで
右梅
市橋
受付11:00まで
谷口
受付11:00まで
市橋
9:00~9:30
第2.4のみ
右梅
谷口
受付11:00まで
濱田
市橋
受付11:00まで
午後 西田(完全予約)第1・3・5のみ
検査
手術 右梅(完全予約)第2.4のみ
13:00~15:00
腎不全外来(完全予約)
11:30~13:00
検査 手術

スタッフ

医師名 職名 資格
右梅医師 右梅 貴信 主任部長 日本泌尿器科学会専門医・指導医
市橋 淳 専攻医  
谷口 俊理 専攻医  

治療実績

< 手術内訳 >
手術名 2015年度 2016年度 2017年度
腎・尿管全摘徐術 9 15 8 20 5 22
体腔鏡下腎摘徐術 6 12 17
前立腺全摘徐術 8 6 3
TUR-B T・経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 145 248 225
TUR-P・経尿道的前立腺切除術 26 24 19
体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 148 141 145
経尿道的尿路結石除去術 35 57 57
腹腔鏡下副腎摘除術 2 2 0
精巣摘除術 6 2 4
尿失禁手術 2 2 0
膀胱鏡検査 474 450 494
前立腺生検 185 105 96

患者さまへ

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